資産運用を成功させるには、長期投資と分散投資が重要ということをお客さんには、伝えておりますが、ここでは、分散投資についてもう少し詳しくご説明します。

分散投資を低コストで実現するためには、投資信託を購入するのが現実的です。
実際に、クライアントの多くに投資信託から始めることを提案しています。

では、どんな投資信託を買えばいいのでしょうか?

投資信託を5つの視点から考える

投資信託の種類を考えるときに、4つの分け方があります。

地域の視点

1つ目は、どんな地域を投資対象としているか?という地域を軸とした視点です。

リスクの視点-株式型か債券型か?

次は、株式型投資信託なのか債券型投資信託なのか?というリスクという視点です。

商品性の視点

3つ目が、ETFなのか?インデックスファンドなのか?アクティブファンドなのか?という商品性の視点です。

銘柄選択の視点

4つ目は、どの投資信託を購入するのか?という銘柄選択の視点です。

購入するタイミングの視点

購入することに決めた投資信託をいつ購入するのか?
どのような間隔で購入するのか?
といった期間や間隔といったタイミングの視点で検討します。

ステップ1:地域の視点から地域の分散を行う

まず最初は、地域の視点で考えます。
結論から言いますと、世界のGDP構成に従って投資することが基本です。

世界全体の成長に合わせて投資先を分散することで、極端なリスクを避けることができますし、ある程度の収益率も期待することが出来ます。

非常におおざっぱですが、アメリカに30%、ヨーロッパに30%、日本に10%、アジアに20%、その他新興国に10%といった割合です。

あとは、「もっと新興国を増やしたい。」、「アジアの割合を増やしたい。」というご自身の考えに合わせて、割合を調整すれば良いかと思います。

これで、ご自身だけの世界分散投資のポートフォリオが完成です。

ステップ2:リスクの観点から、株か債券かを考える

株はハイリターン・ハイリスクです。
債券はローリターン・ローリスクです(ただし外国債券は為替リスクが大きい)。

教科書的には、年齢が若い人は株式を多めに、年齢を重ねるほど債券の割合を増やすというものです。

ただ、リーマン・ショックを経た100年に一度の大暴落の直後の現在であれば、株式の割合を大きくすることをお勧めします。

投資期間が10年以上の長期投資であれば、迷わず株式100%で問題ないと思っています。

ステップ3:商品性の判断、運用スタイルを決める

資産運用の方法は、大きく分けると「パッシブ(受動的)」と「アクティブ(積極的)」の2つのタイプに分けることが出来ます。

パッシブとは、TOPIX、日経平均株価などの市場全体の成績に連動した資産運用です。
アクティブとは、市場の平均よりもよい成績を出すように考えて積極的に行う資産運用です。

そこで、運用をパッシブでいくか、アクティブでいくかという選択が3番目です。

パッシブ運用の場合

日本人は世界でも珍しいほどパッシブ信仰が強い国です。

パッシブでいくならETFやインデックスファンドなどで運用する方法で問題ないでしょう。

メリットはコストが安いことです。

デメリットは市場の平均の成績しか残せないということです。
加えて、ETFは証券取引所で売買される投資信託なので流動性や換金性に難があります。

最小購入金額も1万円では済みません。
初心者がパッシブ運用を行う場合は、まずはインデックスファンドから始めるのが良いと言えます。

インデックスファンドは、インデックス、日経平均、TOPIX、S&Pなどの特定の市場全体を表すような名称がついているので、そのような名称のついた商品を購入します。

アクティブ運用の場合

アクティブ運用であれば、通常の投資信託を購入手数料を支払って購入すれば問題ありません。

メリットは市場平均を上回る超過収益を得られる可能性があること。

デメリットはパッシブよりコストが若干高いことと成績が市場平均を下回る可能性もあることです。

以上がステップ3までの流れになります。
アクティブに投資信託で運用するときにのみ、次のステップである「銘柄選択の問題」が残ります。

ステップ4:購入する銘柄を決める

投資ビギナーの方であれば、銘柄選択こそが最も重要に思えるかもしれません。

たしかに、銘柄選択も重要なステップですが、ここまでの3つのステップに比べたら重要性は落ちます。

というのも、地域分散比率と株式比率を決めたら、10年後、20年後の期待リターンは決まってきます。

ある程度結果は予測できるのです。
理由としては、銘柄の選択や次のステップの投資タイミングの良し悪しは、長期的なリターンに与える影響は少ないからです。

具体的に言いますと、ステップ4とステップ5で決める事柄が長期的なリターンに与える影響は10%程度にすぎません。

長期的なリターンを決める要因の90%は、地域選択、株・債券割合といった部分で決まってしまうのです。

より良い結果を求めるための銘柄選択

全体に与える影響は少ないとは言え、少しでも収益を上げるために出来ることはやるべきでしょう。

良い銘柄を選ぶことで、より良い結果を生み出すことが出来ます。
特に、ステップ3の商品性の選択で「アクティブ運用」を選択した場合は、重要です。

第三者評価機関による格付け、ランキングなどを参考に選ぶことができますが、せっかく手数料を払って買うのですから、販売会社(証券会社)に助言をもらって選ぶのも賢明な選択肢です。

北川にご相談頂ければ、証券会社に支払う手数料だけで、北川のアドバイス・メンテナンスまでついたサポートサービスをご提供致します。
(私は、証券会社から手数料の一部を受け取る形で証券会社からサポートを一任されることになります。)

ステップ5:いつ買うのか?というタイミングの問題

最後に残ったのは、投資信託をいつ購入するのか?という問題です。

私がお勧めしているのは、分散投資です。
ある時期に一度にまとまったお金を投資するのではなく、毎月積み立てする間隔でコツコツと同じ金額で同じ銘柄を購入します。

積立の感覚で購入するとは?

例えば、いま30歳の会社員だとして、60歳のリタイアまで無理なく続けられる月額で、毎月積立投資を行います。
具体的にには、毎月3万円ならば、

  • 日本株投資信託に1万円
  • 先進国株投資信託に1万円
  • 新興国株式投資信託に1万円

といった構成で3本の投資信託を毎月購入することになります。

まとまったお金があるのに毎月購入しないといけないの?

とはいえ、ある程度まとまったお金をもっている場合は必ずしも、30年間の分散投資をしなければいけないというわけではありません。

むしろ、それは投資の遅延につながり、収益を下げてしまいます。
ですから、投資に回せるまとまった保有資産の投入は1年間ぐらいの期間に分けて終わらせてしまうというのも手です。

こんな海外投資には気をつけて!

「世界分散投資ということは、海外に投資すれば良いのか。」

ということで、海外投資の商品を勉強されている方もいらっしゃるかも知れませんので、一つ注意点をお伝えします。

オフショアファンド、ヘッジファンド、オルターナテイブは注意が必要!

聞いたことがあるかも知れません。
これらは、世界分散投資とにているのですが、注意が必要です。
これらの投資が海外に投資されていたとしてもそれだけでは不十分といえます。

  • 合理的な分散が行われているのか?
  • 納得できる投資機会に賭けているのか?
  • 換金は容易なのか?

といったことを確認する必要があります。

特に、詐欺事件も相次いでいるのでブローカーの言いなりになるのはやめましょう。
外国籍のファンドは、資料が英語になっているので、しっかりと確認せずブローカーの説明を鵜呑みにしてしまい騙されてしまうというケースを良く聞きます。

危ないものには手を出すよりも、信頼できる公募投資信託

外国籍の危ない投資信託の見分ける自信がない場合は、日本の公募投資信託で十分です。
むしろ、絶対の確信がない場合は、公募投資信託以外を購入する必要有りません。

どの投資信託が儲かるかではなく、分散ルールを決める!

簡単に分散投資を成功させるための5つのステップを確認してみました。
ビギナーの多くの方が「どの投資信託が儲かるのか?」という銘柄選択ばかりに気を取られていますが、本当に重要なのは成功させるためのルールをしっかりと作ることです。

説明した5つのステップをしっかりと実施すれば、長期投資を成功させることが出来るでしょう。

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  2. 条件1 資産運用について正しく理解する
  3. 条件2 リスクをコントロールする方法を知る
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  7. 条件6 優秀な投資信託と証券会社のポイントを知る
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