日本株上昇に第三の矢となるか?

tousyouいま、日本株を上昇させる第三の矢が期待されています。

アベノミクスの3本の矢とは、大胆な金融政策、機動的な財政政策、民間投資を喚起する成長戦略です。海外勢が日本株を売っているのも、この第三の矢の成長戦略が見えてこないからです。青い目の投資家は飽きっぽい。だから、今その目は日本ではなくて英国に向いているようです。

さて、ここでは成長戦略の話ではありません。人物の話です。第一の矢はアベノミクスの張本人である安倍首相、第二の矢は日銀の黒田総裁。そして、GPIF運用委員に任命された米沢早大教授を、日本株上昇の第三の矢ととらえています。

そもそも、GPIFとはなにか?これは日本の年金基金である年金積立金管理運用独立行政法人で、資産規模は約130兆円と世界最大です。しかし、これまでのGPIFは国内債券を中心(55%程度)に運用されてきました。つまり、「株は危険、国債は安全」という方程式で、年金資産のポートフォリオが作られていたのです。当然に、その運用利率は低いまま。

そんななかで、安倍首相は、2014年1月のダボス会議でこう演説しました。
「GPIFはポートフォリオの見直しを始め、フォワード・ルッキングな改革を行う」
どういうことかといいますと・・・

政府の有識者会議の座長である伊藤隆敏教授の言葉を借りると、こうなります。
「海外主要年金並みに内外債券を35−40%に抑え、内外株式を5割に増やすことが望ましい」

年金ポートフォリオの改革の旗手として、冒頭の米沢教授がGPIFの運用委員会の委員長に抜擢される見通しとなっています。米沢教授は、株式投資による利回りの改善などを主張する積極派。保守的な運用を脱して積極的な株式の組み入れに成功すれば、その資金が株式市場に流れ込んできます。130兆円の10%でも13兆円です。東証一部の時価総額が450兆円、活況の目安とされる1日の売買代金が2兆円ですから、GPIFからの資金流入はインパクトがあります。

麻生財務相もこう発言しています。
「GPIFの動きが6月以降出てくる。そうなれば、外国人投資家が動く可能性が高くなる」

そもそも、株式資本主義の時代に、世界第3位の大国となった日本政府が、「株式は危険なので、あまり投資したくない」ということ自体が、恐ろしいほどの自己矛盾でした。官僚も政治家も、金融資産を偏見無く見ることに、もう目覚めていいですね。期待しています。

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